「資産運用を始めたいけれど、何を買えばいいのかわからない」
「日本株より米国株がいいって聞くけど本当?」
そんな方に向けて、今回は“はじめての米国株投資”をテーマに、わかりやすく紹介します。
私の経験談も盛り込んでいますので「ちょっとだけ投資に興味がある」という方は、一度参考にしてみてください。
米国株ってなに?日本株とどう違うの?
米国株とは、アメリカに上場している企業の株式のこと。たとえば、AppleやGoogle、Amazon、Coca-Colaなど、世界的に有名な企業がたくさんあります。
とはいえ、日本の株と同じようにぞれぞれに価格が異なります。欲しい株がすぐに購入できるわけではありません。
ちなみに、わたしは米国株を5万円の元手から開始しました。投資は自己責任。何かあっても後悔しない金額で始めなければなりません。初心者は特にその点を肝に銘じておくと良いでしょう。
日本株との違いは?
比較項目 | 米国株 | 日本株 |
---|---|---|
株価の単位 | 1株から買える | 通常100株単位 |
配当頻度 | 年4回(四半期ごと) | 年1~2回が多い |
成長性 | 高い(特にITやテック) | 比較的安定志向 |
取引時間 | 夜(日本時間23時~翌朝6時) | 日中(9時~15時) |
ざっと違いをまとめると、表のようになります。元手が少なかった私は日本の「低位株(ボロ株)」を購入する手もありましたが、なんとなく「かっこいいかも?」という安易な決断と取引時間が夜間ということもあり米国株にしました。
もちろん日本株でもPTSと呼ばれる取引形態がありますが、結局のところ日中に取引できないとなかなかお金が増えません。(これについては、のちにお話しします)
しかし日本円なら自然と価値がわかりますが、ドルで取引する米国株にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
米国株のメリット3つ
一般的な3つのメリットは次のとおり。
- 世界的企業に投資できる
- 長期的な成長が見込める
- ドル資産が持てる
私の場合「長期的な成長が見込める」だけが該当しないかもしれません。そもそも「長期的に投資」とは考えていなかったためです。他の2つは当てはまります。
ただし以下の点では注意が必要です。
為替差益で日本円に換算すると損することもある
とはいえ投資に使う金額を決めておけば、その心配は80%程度軽減されます。
ポイントは「ドルはドル、円は円」です。米国株はドルで投資します。慣れるまでは日本円に換算することを考えずに「売却して得た利益もドルのまま次の米国株にまわす」とする方が良いかと思います。
はじめての米国株はどうやって購入するの?
米国株の購入には主に次の2つが必要です。
- 証券口座を開設する
- ドルを用意する
証券口座を開設する
米国株を購入するためには、証券会社で口座を開設する必要があります。概ねどこの証券会社でも誰もが知るような銘柄は購入できますが、低位株を購入しようとすると取り扱いがない場合があるため注意しましょう。
ちなみに私は証券口座を3つ所有しています。正直、3つも必要ないと思うのですが、ポイ活とiDeCoの都合でこうなってしまいました。(口座の不正アクセス等があるため、具体的な証券会社名は控えておきます)
ドルを用意する
米国株はドルで取引します。ドルを用意するには円でドルを購入しなければなりません。証券会社であればすぐに用意できます。
このとき為替を気にしてしまうと、いつまでたっても米国株が購入できない可能性がるため、深く考えずドルに変えてしまいましょう。
ただし「いくらまで投資するのか」という上限は決めておくことが大切です。その範囲内で円からドルにかえておきましょう。
証券会社の選び方
多くの証券会社があるなかで、私が選んだポイントを紹介します。
ポイントが利用できる
最近は、貯めたポイントで投資ができる証券会社があります。私が最初に解説した証券会社はポイントが使用できるところでした。
投資は余裕をもって行うものなので、ポイントで投資できれば現金で投資するよりもリスクが軽減できます。
もちろんポイントも現金同等物なので「これだけあれば買い物ができたのに」と思うかもしれません。
しかし投資は株価が下落すると、ダイレクトに価値が下がります。10ドルがそれ以下になることも、よくある話です。
少しでも精神的負担を軽くするためにもポイントが利用できる証券会社を持っておくと良いでしょう。
夜間取引がある
米国株をメインとしていますが、日本株の夜間取引(PTS)がある証券会社を選びました。
率直な感想として「PTS取引きができる証券会社は少ない」です。私が知る限りでは「楽天証券」「SBI証券」「松井証券」の3社くらいかと思います。
誰もが知るような大手証券会社でも取り扱っていない方が多いため、私のように「昼間は取引できない」のであれば夜間取引ができる証券会社も選択肢の1つに加えると良いでしょう。
ただし、夜間取引は日中の取引とは取引が異なるため注意が必要です。(詳細は別の記事で紹介します)
手数料が安いかどうか
為替手数料を含め、手数料がどの程度かかるか知っておく必要があります。せっかく利益が出ても手数料で最終的に元本割れを引き起こす可能性があるためです。
税金も発生するため、手数料は安いに越したことはありません。(NISA口座を除く・税金に関してはここでは割愛します)
少しでも多く手元にお金を残すなら手数料にも注目しましょう。
米国株取引3つの注意点
米国株取引で初心者が先に知っておかなければならない注意点は「為替リスク」「現地課税」「NISAとの相性」です。
参考までに、私はNISA口座は開設していません。今後、開設するかもしれませんが今のところは「無し」です。(理由はおいおい)
為替リスク
証券会社で異なりますが、円からドルに両替する際に約0.25円/ドルの手数料がかかります。
私の場合は、最終的に「円に両替する」と決めるまでドルのまま持っていました。為替リスクは取引の都度、ドルで受け取るのではなく円で受け取る場合には考慮しなければなりません。ただ私のように「米国株で取引を続ける」のであれば、わざわざ円で受け取る必要もないため、取引の都度気にすることはありませんでした。
米国株は最低手数料が発生する場合がある
最近では、米国株の手数料も無料化が進んでいます。とはいえ、最低手数料が発生する場合があるため、この場合は両替の手数料とは別になりますから必ずチェックしておきましょう。
証券会社によっては、実際に取引する際にすでに手数料を控除した金額を表示してくれるところもあるため、使いやすさも同時に確認できます。
NISAとの相性
新NISAにかわり米国株も対象になりました。ただし、新NISAで税金が非課税となるのは売却益に対してであり、配当を受け取る際の税金は自動で差し引かれます。この場合の税金とは米国側で自動的に差し引かれる10%です。
また新NISAは、そもそも日本株が非課税扱いのため外国税額控除は適用されません。(課税口座の場合は外国税額控除が適用できる)
取引金額によっては、このあたりも参考にしてみると良いでしょう。
まとめ
米国株の取引は、証券口座を開設すればすぐに取引できます。為替リスクや新NISAとの相性はありますが、基本的には日本の株取引と変わりません。
米国株は1株から購入できるため、少しでも興味があるなら、まず一度売買してみることをお勧めします。